船舶紹介Vessel

ARIAKE&Co.が所有する
船舶の
ラインナップを
ご紹介します。

ARIAKE&Co.は自社で海砂採取船を所有し、海砂の採取および運搬を行っています。2022年11月に第五十八金栄丸(海砂採取船)が就航し、現在の4隻体制が整いました。これにより、建設骨材の安定供給を実現しています。また、弊社グループは外航船事業にも取り組んでおり、国内外の海運事業を通じて、経済と地域社会の発展に貢献しています。

海砂採取船のスペック紹介
(第五十八金栄丸)

第五十八金栄丸
船種
プッシャーバージ船
全長
105.65m
全幅
20m
総トン数
3,167トン
速力
12ノット
主機出力
2,000PS 2基
積載量
2,564㎥

海砂採取船の全体構成と
各部の機能をご紹介します。

1
操舵室
船長と甲板部(一等、二等航海士、甲板員)は常に連携し、周囲の船や障害物の監視を行いながら安全な運航を確保します。
2
船室
船員はベッドとデスクのある個室を持ち、休憩時、就寝時は一人ひとりの空間で休みます。全館管理の空調とWi-Fiが完備されています。
3
機関室
機関部(機関長、一等機関士、機関員)はエンジンや船内の電気を作る発電機など各機器の操作と管理、メンテナンスを行います。
4
ホールド
採取船のホールドは、船内における海砂の貯蔵スペースです。
第五十八 金栄丸は約3,000トンの海砂を保持することが可能です。
5
海水淡水化装置
一時間に80トンもの海水を淡水にかえる装置。海砂の除塩業務を省力化します。除塩場への移動がなくなるため燃料の消費量とCo2排出量を削減できます。
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6
水中サンドポンプ
サンドポンプで海底から吸引した海砂は、サンドホースから砂選別機とシュートを通ってホールド内に貯留します。サンドポンプの先端は網目状となっており、濾過の機能を果たしています。
7
バックホウ
寄港後は、ホールド内の海砂をバックホウですくいあげ、ベルトコンベアを通じて土場へ荷揚げします。

海砂が活躍するフィールド

海砂はコンクリートとなり、道路やビルなど街や社会の基盤を形成します。
また、公園や砂浜といった身近な場所でも重要な役割を果たしています。

道路 1Kmの道路には約9,319トンの砂が必要と言われています。海砂採取船が一度に採取する砂の量は約3,000トン。
ビル・建物 コンクリートはおよそ10%のセメント(石灰と粘土)と15%の水、 75%の砂で作られています。二階建ての建物には平均200トン、病院、商業ビルなどは3,000トン以上の海砂が使用されています。
海水浴場 ビーチの砂も場所によっては海砂を補填しているのです。
広さにもよりますが、約10〜100トンの海砂が使用されます。
覆砂 海底に堆積した底泥を良質な砂で覆うことにより、底泥からの窒素、リンなどの栄養塩類の溶出を抑えて水質・底質を改善するとともに、豊かな自然生態系の創出を図る手法です。